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NEKOPLUS+
星の綺麗な夜
はぐれないように 見失わないように 僕たちは手を繋いで歩いた
君の肩より少し長い黒髪は風が吹くたびさらさらとなびいて
そこからのぞく首も袖から伸びる腕もとても白くて細く頼りない
僕は君の名前を呼んだ 君は答えない 振り返ることもしない
段々不安になった僕は握っていた手を一度離した
すると君は振り向いて 僕に向かって微笑んで
瞬間、地面と空がひっくり返り 僕は・・・僕だけが、星の海に落ちていった
瞬く星々 はるかに遠ざかる地上
手を伸ばしても君にはもう届かない
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